A型事業所の問題が、どんどん間違った方向に行っているので提言します。
ほっておくと障がい者福祉全体にも影響が出てくるような気がします。

① 厚生労働省のA型事業所の施策が元々悪い。
② 補助金目当てで参入した悪しきA型事業所が株式会社を認めたから出てきた。
③ 障がい者は内職のような稼げない仕事ばかりしているか、遊んでいるところが多い。
と言う方向に結論づけようとされています。

 しかし、大事なことはここからどうするのか?です。まず、障がい者を語る時どの障がい・症状のどの程度の障がいの話をしているのかをオープンにして語らないと問題がずれてきますし問題がわからなくなってきます。ここではA型事業所で働くことができる障がい者、その能力を本来持っているが生きづらさや一般企業ではまだ十分に力を発揮できないでいる人と位置づけ話を進めます。

 A型事業所での仕事はある程度実社会に近い職場環境・地域環境であるべきだと考えます。その枠組みの中で例えばですが、健康な人が1人で8時間やる仕事を、半分の4時間でシェアして2人でやってみる。精神障がい者が多い現状を踏まえると、1時間ごとに休憩が必要であったり、体調不良で起き上がれず急に休んだりすることもある、通院も欠かせないのでどうしても体制が作りにくいので、例えばもう1人を加えて三人でシフトを組みシェアする。とか、まずは体制を整える。その中で指導員が障がいの特性、程度に応じてトレーニングのやり方を探りながら進めて様子を見ることが大事だと考えます。うつ病、双極性障害、統合失調症、パニック障がい、不安障がい、若者に多い自閉スペクトラム症、多動性などですが、各々にふさわしい、やりやすい仕事の仕方を考えてあげること、そうすれば元々働いていたり、高校、大学や専門学校まで出ているレベルの人が多いわけですから仕事はできるはずです。

 いま起こっているのはボタンのかけ違い。「障がい者だから、大したことはできないだろう。内職くらいが無難だろう。」と最初から判断しているA型経営者、職員の誤解。「この人達に言ってもわかってくれないだろう。黙って言われたことをやっていれば収入になるのならば我慢して何も言わずに済まそう。」と言う障がい者のあきらめ。現場が見えてない行政、例えば「商品パッケージが大事なのでデザイナーを派遣する。中小企業診断士を派遣して経営全般のアドバイスをする。」とかの真の解決策から外れた活動の推奨。社会の目線が生産性の向上ばかりに集中し始めているのも危険な問題。このようなことから変えていかないとならない。

 

 つまりは関係者全員の意識の改革です。A型事業主は理念と事業目的、目標をはっきりとさせて障がい者、職員に伝えること。これで職員、当事者三者が同じ方向を向く。
障がい者も甘えてはいけない、まずはやってみよう!と、可能思考でチャレンジすること。そのためには職員と障がい者が真正面から対話しないと本音は見えてきません。

 岡山県はA型利用者の数を増やさないと決めたようです。倉敷市は削減する方向に動いています。では、今までA型を選んで就労していた支援校の卒業生たちはどうなるのでしょうか?毎年、実習に来ますが増やすことができないのならば実習をする意味もないし、いったい彼らはどこへ行くのでしょうか?いきなり一般企業に就職できるのでしょうか?家に引きこもるのでしょうか?矛盾が出てきています。このような二次的な問題が今後出てきます。稼げない障がい者はB型事業所へ行けということでしょうか?収入の足らずは生活保護申請でまかなうのでしょうか?結果A型に使われていた税金が生活保護費に回るだけでは?

 これらの問題を一気に解決するには、行政、企業、A型事業主、職員、そして障がい者が力を合わせるしかないのです。目を覚ますしかないのです。私は今回のピンチはそのチャンスが到来しているのではないかと考えています。つまり「真の共生社会創造」のチャンスです。障がい者は全国に926万人もいるのです。

 しかし、事態はなかなか進まない!だから私たちは、自分たち障がい者の力と職員、そして協力を惜しまない、という思いのある企業経営者とタッグを組み試行錯誤しながら進んで行こうとしています。その成功モデルをいろいろ作って、「あー!あんなやり方があったのか!」と、みんなに見てもらいたい、真似してもらいたい。そしてみんなの、社会の役に立ちたい。そう考えています。私たちが目指すのは、稼ぐことだけではなくアートやハンドメイド、グリーンハーツや企業とのコラボ事業を発表して全国の仲間に夢と希望と感動を与えることです。

 これがありがとうファームの2019年ビジョンです。みんなで全国に発信していきましょう。ありがとうファームに所属する人みんなにとって、すでに大きな仕事は始まっているのです。


 

2018年12月末    

ありがとうファーム    
    木庭寛樹    
    職員一同    

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